読書の秋ですね。
本屋さんに行くと、つい何冊か手に取ってしまいませんか?
私も同じで、家に帰るとまだ読んでいない本が積まれていて、「また積読してしまったな…」と苦笑いすることがあります。これも立派な「先延ばし」です。
◇先延ばしは大きな悩み
先延ばしは誰にでもあることですが、発達障害のある方にとっては、大きな悩みになりやすいといわれています。
気分が乗らない、面倒、不安、完璧にやりたい―そんな気持ちが出てくると、人は自然と「後でやろう」と避けてしまいます。
◇脳の特性
脳は「今すぐの楽しさ」に弱く、未来の利益よりも目の前のごほうびを選びやすい仕組みがあります。
たとえば、「明日の締め切りより今日のゲーム」「将来の健康より今のスイーツ」。
特にADHDの特性がある方は「今すぐの報酬」に引っ張られやすく、ASDの方は「こだわり」や「決断のむずかしさ」から行動が遅れやすいといわれています。
◇ポルタのプログラムでは
今回のプログラムでは、なぜ先延ばしをしてしまうのかをタイプ別に分類。
作業を終えた後に小さなご褒美を用意する「ごほうびシステム」や、
タスクを細かく分ける「小タスク化」、
25分集中して5分休む「ポモドーロテクニック」などの対処法を組合せて自分に合った対策を考えました。
先延ばしは「怠け」ではなく、心や脳の自然なはたらきです。うまくいかない日があっても、自分を責めずに小さな工夫を続けていくことが、少しずつ前に進む力になります。
先延ばしが減る事で気持ちも楽になるといいですね。