ポルタでは、精神障害・発達障害でお悩みの方の就労生活を支援します。
HOME > ポルタBLOG
2021
6
29
理事長 ご挨拶(設立の経緯)

ポルタは、私がいろいろな方たちと接し、語り合う中で、構想されました。
ポルタ(PORTA)ラテン語で“扉”。閉ざされているように見えても、勇気を出して、開けば“未来に、社会に”に繋がる扉。
私がこうあったらいいなあという思いが含まれた言葉です。

設立の経緯

私は精神医療に携わり、多くの患者さんと接してきました。いろいろな方の診療にかかわる中で、この疾患が医療の範疇には収まらず、その方の人生を大きく左右するものだということを日々実感して過ごしてきました。

人間はいろいろな要素で構成されています。心と体だけでなく、社会的存在(注)であることです。
(注):2300年前、アリストテレスが「人間は社会的動物である」との言葉を残しています。人は一人では生きいていけず、人間らしくいられるのは、自己そのものの存在ではなく、他者との関わり合いがあるからである。との意味です。

本来、人は健康な心、健康な肉体をもち、健康な社会的存在である事が望ましいのですが、残念ながら、ちょっとしたことでこれらは簡単に失われてしまいます。
我々、医療機関の人間は、損なわれた健康状態を治したいという患者さんの望みに可能な限り答えたいと思っていますが、近視眼的に、目の前の疾患治療に目が行き過ぎて、心と体にばかりに注力してきました。
そのあとの社会的存在であること取り戻すことがいかに大変なのかを知りながら、なかなか医療の枠組みではできることも少なく、忸怩たる思いをずっと感じてきました。

病気が少しばかりよくなったとしても、病気がきっかけで、仕事を失ったり、学校をやめたり、友人とも家族とも疎遠になったような状態では、元通りの健康になったとは言えないのです。

病院勤務(厚生連海南病院)時代、当時の仲間と、患者さんをいかに社会の中で生きやすい状態になるようサポートする体制ができないかと語りあい、その思いから2008年にみずほクリニック(心療内科・精神科)を立ち上げ、2015年にうつ病・気分障害の方を対象に復職支援を目的としたリワーク施設を作りました。
(私に多くの示唆を与えてくれた、当時の仲間の児玉直江師長は、この事業を目にすることなく、2013年に逝去されましたが、その思いは今でも私たちの中に刻み込まれています。)
リワーク設立のために、現在の師長、町田氏に出会い、その思い”社会参加をしたいと熱い思いを抱いても、切欠も、方法も、場所もなくて、途方に暮れて困っている方のためになんとかしたい”という思いから、医療から福祉に枠組みを広げ、うつ病・気分障害にとらわれず、種々の精神疾患を対象にした“就労・生活支援を目的”とする施設を立ち上げることにしました。

当該施設の名称は”ポルタ”。
利用者の方々に“未来に、社会に、明るい人生に”繋がる扉でありますようにとの思いを実現するために名付けました。

WHO(世界保健機関)はその憲章前文のなかで、「健康」を「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”(昭和26年官報掲載の訳) 
そう提示されているにも関わらず、この社会にはそれを達成するためのインフラが足りません。

それを実現するための一助となればと考えています。

理事長 松井 輝夫

〒467-0806 
名古屋市瑞穂区瑞穂通8-8 共栄ともえビル4F
地下鉄「新瑞橋」駅
2番出口より1分
市バス「新瑞橋」
10番停留所より1分