・スタッフ体験レポート
今回は、ポルタスタッフが参加した講演会の体験レポートです。
先日、名古屋市精神障害者家族交流事業の一環として行われている「こころの健康を願う家族と市民のつどい 晴れときどき虹」に参加しました。
「町から精神科病院をなくしたら患者はどうなった?」という題名で、愛媛県愛南町で実践された御荘診療所所長精神科医の長野敏弘氏の講演がありました。スタッフが心に残ったことを、体験レポートとしてご紹介したいと思います。
・「精神科病床をなくす」という目標
長野氏は愛媛県愛南町にて1970年代の精神障害者支援に端を発した地域活動に参画。
地域起こしの活動を続ける中で2006年にはNPO法人ハートinハートなんぐん市場を様々な立場の仲間と設立、観光業、農林水産業などにも取り組み続け、多様な方々による地域づくりを試みています。2016年には149床あった精神科病床を閉鎖しています。
活動開始当初は精神科病床をなくすという目標は到底成し遂げることのできないものだと思っていたそうです。それが、地域での活動をしていくうちに、これは不可能ではないかもしれないと感じ、少しずつ病床を減らしていき、遂には病床をなくすことができたそうです。地域では、24時間365日対応の看護小規模多機能型居宅介護事業所をたちあげ、安心して暮らしていける街づくりのために奮闘されてみえます。
・無意識に沁みつく差別について
講演の中で、ある利用者さんの話が出ました。よく「障がい者とともに生きる」と言われるけど、「ともに」という言葉自体が差別なのではないかとその利用者さんはおっしゃったそうです。その話を聞いて今まで気づかなかった視点を教えられました。
そもそも「ともに」の言葉は健常者と障がい者を区別していることからくる発想です。長年しみついた偏見や差別は知らないうちに心を侵食しているのだと強く思います。「男なら泣くな」とか「女は家にいるべきだ」など数え上げたらキリがありません。
日本では、車いすの方が外出するとなると様々な壁がありますが、諸外国では障害を持っている方も外出が当たり前にできるようになっているところも多く、アメリカの卒業式では当たり前のように車いすの方が列席されていました。
差別のない世の中を願っていますが、自分でも気づかない無意識の世界に沁みついている考えがあるのだと強く感じました。自分ができることはすごく微々たることですが、心の奥にある意識に気づいていけるようになりたいです。
厚生労働省の令和2年患者調査によると「精神および行動の障害」の分類における推計患者総数は約500万人になっています。年々、精神疾患の患者数は増加しており、精神疾患を持ちながら働くという方の数も増えていくと思われます。そうした精神疾患をもちながら働くうえでのポイントをご紹介します。
目次
・両立支援とは?
・セルフケア
・相談する
・両立支援とは?
病気や障害を抱える従業員に対して仕事と治療の両立を支援することを両立支援といいます。治療が長引くことで職場に復帰することができるのか不安に感じる方もいるかもしれません。治療と仕事を両立していくためには、「会社からサポートを受けながら働く」ことが大切です。両立支援を受けるには会社に申し出るところからスタートします。両立支援申し出の流れは以下のようになっています。
①会社に対して両立支援の相談をする。
➡会社側は業務によって疾病が増悪しないように配慮する必要があります。疾病を抱える労働者を就労させると判断した場合は、疾病と仕事の両立のために必要となる措置や配慮をしていくことになります。
②主治医に業務内容や勤務情報などを伝えるための書面を提出します。
➡主治医から就業継続の可否や就業上の措置など、働き続けるうえで望ましい配慮を記した意見書を作成します。
③主治医や産業医、労働者自身の意見を踏まえて今後の方針を決定する。
・セルフケア
会社側に配慮をお願いすることと同じくらい重要なのは、ご本人自身が体調を悪化させずに働くための「セルフケア」です。生活リズムを整えることやストレス発散をすることができるとよいでしょう。
睡眠リズム
十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活リズムを作りましょう。
適度な運動
ウォーキングやジョギング、ストレッチなど汗ばむ程度の運動を定期的に行うことができるとよいでしょう。
ストレスの発散
趣味やリラックスする時間を設けること、信頼できる人とコミュニケーションをすることはストレスの発散に有効です。自分に合ったストレスの発散方法を見つけることができるといいでしょう。
・相談する
上司に相談する
業務内容が自分の能力や体力を超える場合は上司や人事担当者に相談し、適正な業務内容に変更してもらうことは大切です。日々の業務の中で報告や相談を行い、コミュニケーションを取りやすい関係性を心がけましょう。
支援者に相談する
症状の変化や仕事でのストレスなどについて主治医などの支援者に相談しましょう。場合によっては専門的な治療が必要となるかもしれません。医療機関やさまざまな支援機関の窓口を利用することもできます。
まとめ
治療をしながら仕事をする場合には、会社と相談しながら働くことがとても大切です。
精神疾患を抱えながらも、あなたらしく働くことを諦めないでください。自身の体調をケアするとともに、職場・支援機関に上手に相談して、環境を整えていくことができるとよいでしょう。
参考文献
厚生労働省 令和2年患者調査の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/dl/kanjya.pdf
厚生労働省 事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000912019.pdf
今回は「マインドフルネス」についてご紹介します。マインドフルネスという言葉は聞いたことあるでしょうか?近年では書籍やテレビなどでマインドフルネスが取り上げられることも増え、注目を集めています。ここではマインドフルネスとはどのようなものなのか、ご紹介します。
目次
・マインドフルネスとは?
・マインドフルネスの効果とは?
・マインドフルネスの注意点
・まとめ
●マインドフルネスとは?
マインドフルネスは「今この瞬間に、意図的に、価値判断をせずに注意を向ける」というものです。これを見て読むのをやめたくなりましたかね。これでは理解することが難しいので細かく分けていくと、”今のこの瞬間”、”意図的に”、”価値判断をしない”というのがポイントになります。
今この瞬間とは?
私たちは過去のことを後悔したり、将来のことで心配や不安な気持ちになったりしています。「今日のご飯は何にしよう?」「ネットニュースでこんなのやってた。」など、何か目の前のことに取り組んでいる時でさえ、他のことに注意が向いてしまうものです。これは自然なことで、過去や将来のことを考えることは人間に備わった力です。しかし、過去や未来のことばかりにとらわれてしまうと、あれこれと後悔し続けたり、将来のことを心配し続けたりしてしまいます。そうすることで目の前のことに気持ちが向けられない状態になってしまうのです。マインドフルネスでは、今この瞬間に意識を向けていくことを大切にしています。今自分は何を考えているのか、自分の身体感覚などに気づいていきます。
意図的にとは?
私たちは悩みや後悔をするとき、ふと頭をよぎる様々な考えがあります。ふと昨日の仕事のミスを思い出したり、あんなこと言わなければよかったと思ったりすることがあるかもしれません。意識して悩もう、後悔しようと思って考えている人は少ないのではないでしょうか。過去を振り返って考えたいときはいいでしょう。しかし、ふとした時にわいてくる様々な思考や感情に私たちはとらわれてしまいます。わいてくる感情や考えに飲み込まれることなく、自分が注意を向けたいものに意図的に注意を向けることがマインドフルネスでは大切です。
価値判断をしないとは?
私たちは常に様々な判断をしています。テストで悪い点を取ったら「自分は出来損ないだ」と思ったり、受験で失敗すると「もう自分は思い通りの人生を送れない」と思ったりすることがあるかもしれません。テストの点数が低かった、受験に失敗したというのは事実かもしれません。しかし、そこから考えるものは何通りもあるものです。点数が悪くても「今回はうまくいかなかった」「苦手なところが見つかった」と思う人もいるかもしれません。多くの人はうまくいかないことがあったときにネガティブな判断をしてしまうでしょう。この判断をしないというのがマインドフルネスのポイントです。ポジティブに考えようというものではありません。事実と考えを切り離しておくことが大切です。事実に対して様々なネガティブな意味をつけていくことで、失敗した➡次もうまくいかないはずだ➡自分は落ちこぼれだ、とネガティブ思考の悪循環に陥ってしまうかもしれません。評価や判断をすることから少しとどまって、事実は事実としてとらえていきます。
体験から学ぶ
マインドフルネスを理解するうえで言葉だけで理解するのは難しいかもしれません。マインドフルネスをしばらくの間実践してみることで、今この瞬間に注意を向ける、意図的に注意を向ける、価値判断をせずに注意を向けるということが分かるようになってくると思います。マインドフルネスは注意の向け方だけでなく、あるがままを受容するといった態度も重要です。興味を持った方は一度試してみてください。
●マインドフルネスの効果とは?
マインドフルネスに関する研究は様々報告されており、マインドフルネスの瞑想をすることで、うつ病や不安症に対して有効性が確認されています。摂食障害や依存症などでは更なる検証が必要であるものの、有効性が示されています。ストレスの低減については効果があると報告されていますが、大学生を対象とした研究では効果が十分ではなかったものもあり、さらなる研究が必要とされています。
職場でのマインドフルネスの実施では従業員のストレス、燃え尽き症候群、精神的苦痛、身体的不満を軽減し、仕事への意欲を高めるのに有益であるとされています。
●マインドフルネスの注意点
マインドフルネスについて検索すると、マインドフルネスは危険だというようなネット記事もみかけます。マインドフルネスの危険性や注意すべきことは何なのでしょうか?
独学で行う場合
独学で行う場合は気をつけて行う必要があります。トレーニングを受けた人からの言葉がないため、自分の感覚で進んでいきます。マインドフルネスは自分自身への気づきを得ていくトレーニングですが、不安な気持ちやいらだちにとらわれ、瞑想中に抜け出せなくなってしまうことがあります。気づいて瞑想を中断したり、別のことに注意を向けることができればよいのですが、一人で行っている場合は難しいこともあります。特に心理的に課題を抱えている方は、一人で行うよりもインストラクターにみてもらいながらやるのがよいでしょう。
また、目的意識が強すぎることでマインドフルな態度を得ることが難しいこともあります。あるがままを受け止め、価値判断をしないことが大切ですが、何かを得ようとすればするほど、得られないことに対してネガティブな評価が伴ってしまいます。頑張りすぎてしまう状態でいるとなかなかマインドフルネスによる効果が十分に得られないかもしれません。
トラウマを抱えた方
PTSDの診断の有無に限らず、逆境体験のある方は、インストラクターに事前に確認し、通院している方は主治医に尋ねてから行うのがよいでしょう。身体へ注意を向けることが多いので、過去の体験と身体感覚が結び付き、つらい体験をする可能性もあります。瞑想を中断したり、落ち着けるように導いてくれるような環境を用意しておくことが大切です。
●まとめ
マインドフルネスは、近年注目され、さまざまな効果が報告されています。ストレスとなる場面は誰しも遭遇しうるもので、ネガティブな思考や感情に飲み込まれず、距離をとることができる力は、精神的な困難さを抱えているかどうかにかかわらず健康的な生活を送っている方にとっても役立つものだと思います。興味を持たれた方は試してみてください。
参考文献
Dexing Zhang, Eric KP Lee, Eva CW Mak, CY Ho, and Samuel YS Wong. (2021). Mindfulness-based interventions: an overall review. British Medical Bulletin. 138, 41-57.
Renée A. Scheepers, Helga Emke, Ronald M. Epstein, Kiki M. J. M. H. Lombarts. (2019). The impact of mindfulness-based interventions on doctors’ well-being and performance: A systematic review. Medical Education. 54(2), 138-149.
J.David Creswell. (2017). Mindfulness Interventions. Annual Review of Psychology. 68, 491-516.
みなさんはうまくいかないこと、困ったことがあったら誰かに相談するでしょうか?そもそも相談せずに自分で何とかするという人もいるかもしれません。大きな困難に直面したときに周りを頼ることができず、一人で抱え込むことは心身の健康を脅かすかもしれません。相談することはどうして難しいのか、相談することのメリットについてご紹介していきます。
目次
・相談することの難しさ
・相談することのメリット
・まとめ
●相談することの難しさ
相談するとき、誰に相談するでしょうか?どのようなことについて相談するのかということでも変わってくるでしょうが、家族や友人、職場の人に相談することもあれば、医師や教師、弁護士など専門的な人に相談することもあるかもしれません。相談する人にとってのハードルとして以下のようなものがあると考えられています。
・相談することによるメリットが少ないと思っている
・自分の問題はたいしたことがないと低く見積もっている
・相談することの手間が大きい
・相談することで起こる自分への評価を気にする
など様々な理由が考えられています。
相談することについての研究も行われていますが、相談することがなぜ難しいのかという仕組みが理論立てられているわけではありません。
「相談したところで何が変わるの?」「人に頼むのは面倒」「自分はダメな奴だと思われるかもしれない」と言ったことが相談するときに頭をよぎっているかもしれません。変化に期待が持てなかったり、相手を信頼することが困難な人にとって相談することはハードルが高いものです。
●相談することのメリット
相談することによって得られるものとして
・問題解決する可能性が高まる
・悩みを吐き出すことで気持ちが楽になる
・自分について知ってもらうことでより親密になる
などが挙げられます。
目の前の問題について複数人で取り組むことで一人の時よりも解決できる可能性が高くなります。自分よりもその問題について詳しい人がいれば解決の糸口がつかめるかもしれません。心理的な問題であれば、相談することで、気持ちが楽になったり、人に話すことで整理できることもあります。また問題への対処だけでなく、相手を頼るという行動を通じて親密さが強まるということもあります。
相談することで前向きな変化があると思うのか、余計に悪くなると思うのか、親密になれると思うのか、馬鹿にされると思うのかなど相談することについての捉え方の違いが相談できるかどうかに関係しているかもしれません。
多くの研究では男女差が認められることも多く、男性の方が相談が苦手ということが多いようです。文化的な要因もあるかもしれません。
●まとめ
相談することが苦手だと感じている人にとって相手に頼みごとをしたり、信頼するということは難しいかもしれません。相談が苦手な方は自分で対処しようとする頑張り屋な方かもしれません。しかし、一人では抱えられないようなことが起こった時に信頼できる誰かに頼ることができるということは自分の健康を維持するために大切です。人に頼ることは弱さではありません。信頼できる人に少し頼ってみてはいかがでしょうか。
人前で話すときや発表をするときに緊張し、呼吸が速くなる、手足が震える、汗をかくなどそのような体験で困ったことはありませんか?今回はあがり症についてご紹介します。
目次
・あがり症とは
・緊張するのは自然な反応
・あがり症の対策
あがり症とは
あがり症とは人前で何かをするような場面で強い緊張に陥り、日常生活や社会生活に影響を与える状況を指します。人からどう思われるのか気になり、過度な緊張や不安、恐怖にさいなまれています。緊張状態が強いことで発汗や手の震え、動悸、腹痛などの身体症状として表れることもあります。こうした身体症状に注目してしまい、余計に緊張や不安感が強くなってしまうこともあります。
あがり症には
・人前で話すことを恐れる
・人前でどもってしまうことを恐れる
・人前で顔が赤くなることを恐れる
・人の視線にさらされることを恐れる
などの方がみられます。
あがり症の程度が強い方は社交不安症などの精神疾患の可能性も考えられるため、医療機関への受診をおすすめします。
緊張するのは自然な反応
人前で話すときに緊張してしまうのは多くの人に当てはまる自然な反応です。人前でのスピーチや面接の場では多くの人が緊張するものです。緊張することは悪いことでもなく、特殊なことでもありません。
あがり症の方は緊張が強くなり、頭が真っ白になってしまう、人とうまく話すことができないといったことが起こることで日常生活や社会生活に支障をきたしています。支障となる出来事は緊張によって引き起こされるため、緊張を取り除きたいと思いがちですが、緊張をなくすことを目的としない方がよいでしょう。誰しも緊張する場面に遭遇することはあるので、どんな場面でも緊張しない自分を目指すよりも、緊張しつつも適度にふるまうことができる状態を目指すことが大切です。
あがり症の対策
小さいことでもいいので、今の自分にできることから成功体験を重ねることが大切です。一人で発表をイメージして練習をする、家族の前で話してみるなど自分にとってできそうなところからうまくいったという体験を重ねていきます。あがり症となる過程では、過去の失敗体験から不安や緊張が駆り立てられていることが多いため、これならできるという自信をつけることは対策の一つです。
しかし、あがり症の対策として場数を踏めば慣れるものとも限りません。恥をかく、失敗するイメージがあり、うまくいかないのではないかと緊張してしまいます。ほとんどうまくいっていても、自分のできていなかった面に注目し、「やっぱりできなかった」とさらに落ち込んだり、次も同じことが起こるのではないかと不安の確信が強まったりしてしまいます。このような悪循環から抜け出すには、緊張しなくなることや不安をなくすことを目的とせず、緊張しても大丈夫と思えることが大切です。緊張しつつも人前で話すことができる、顔が赤くなるがそのことに過度にとらわれずにいられるといった状態を目指していきます。不安な場面についての悪循環を整理し、身体症状など自分自身に注意が向いてしまう状態を緩めていくことで、緊張しても困らない状態にしていきます。
まとめ
人前で何かをするときに緊張するのは誰でも起こる自然な反応です。緊張によって身体症状が強くなり、緊張や不安にとらわれすぎてしまうと問題です。練習して自信をつけることやカウンセリングを受けるなどして自分自身の特徴を理解することで症状の改善が期待できます。人前で緊張してしまうことで、支障が大きすぎると感じる方は医療機関などで相談してみましょう。
人の言動や感情に揺れ動きやすかったり、音やにおいなど周囲に刺激に過敏さを感じていたりしませんか?繊細さを抱えているため、日々生活する中で起こる様々な刺激に疲れやすさや生きづらさを感じているかもしれません。今回は、そんな特徴をもつ方、HSP(Highly Sensitive Person)についてご紹介します。
目次
・HSPとは
・HSPの特徴
・HSPの対処法
・まとめ
HSPとは
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、”とても繊細な気質を持った人”という意味です。約20%の人がHSPにあてはまるとされており、ささいな外部の刺激にも反応しやすい特徴をもっています。他の人では気にしないようなことでも敏感に反応してしまうため生きづらさを感じることがあります。
HSPは病気や診断名ではなく、うつ病や発達障害とは異なるものです。その人の生まれ持った気質を示す用語になります。日本におけるHSPに関する研究は少なく、まだわからないこともたくさんあります。
HSPの特徴
・情動伝染(相手の感情に同調する)しやすい
相手の感情に影響されやすい特徴をもっています。人の気持ちに共感しやすい一面もありますが、周囲の感情に圧倒されやすい一面ももっています。怒っている、悲しんでいるといったネガティブな感情を受け取りやすく、ネガティブ感情に自身も揺さぶられやすいのです。
・疲れやすい
外部の刺激に反応しやすい特徴をもっているので、神経を高ぶらせた状態になりやすく、自分自身も気づかないうちに疲れ切ってしまいます。楽しい時間を過ごした後でも、疲れてしまい、体調を崩すということがあります。
チェックリスト
□大きな音で不快になる
□1度にたくさんの事が起こっていると不快になる
□明るい光や強いにおい、ごわごわした布地、近くのサイレンの音などにゾッとしやすい
□忙しい日々が続くと別途や暗くした部屋などプライバシーが得られ、刺激の少ない場所に逃げ込みたくなる
□短時間にしなければならないことが多いとオロオロする
□他人の気分に左右される
□競争場面や見られていると、緊張や動揺のあまり、いつもの力を発揮できなくなる
□痛みに敏感になることがある
□生活に変化があると混乱する
□微細で繊細な香り・味・音・芸術作品などを好む
□美術や音楽に深く感動する
HSPの対処法
HSPは病気ではないため何か治療法があるというわけではありません。繊細さを抱えているために起こる、自信のなさや疲れやすさについてどのようにしたら抱え込まずに過ごすことができるのか対処法を見つけていくことが大切です。
・安心安全の場を確保する
自分自身が安心して過ごせる場所を確保することが大切です。自分だけの落ち着けるスペースを確保するとよいでしょう。働いている方であれば、トイレや人のいない部屋など落ち着ける場所を見つけておきましょう。
・刺激の少ない環境を整える
外部の刺激に敏感なため、過ごしやすい環境を整えることが大切です。音が気になる方は耳栓やノイズキャンセリング機能のついたイヤホンをつけてみてはいかがでしょうか。
・何もせずにリラックスできる休み方をする
何か行動をしようと思うと疲れてしまうことがあるので、ゆったりと落ち着いた時間を過ごすことでリラックスする休み方を見つけてみるとよいかもしれません。
・自分の繊細さについて理解する
どういったときに過敏に反応してしまうのか自分について理解を深めることが大切です。
まとめ
HSPは外部のさまざまな刺激に反応しやすい特徴をもった人たちのことを指します。刺激に反応しやすいため、疲れやすく、人混みなど周囲の環境に圧倒されやすいです。一方で思慮深さから将来の危険を予測することに長けている、共感能力が高いといった特徴もあります。自分はHSPではないかな?と思った方は、自分自身について理解を深め、居心地の良い環境をつくっていくことができるとよいかもしれません。
スマートフォンが普及し、誰でも手軽にゲームやSNSを利用することができる時代になりました。インターネットにアクセスすることが容易になった一方でスマホ中心の生活となり、ゲームやSNS関連のトラブルも増加しています。今回はWHO(世界保健機関)で新たに病気として分類されたゲーム障害についてご紹介します。ゲーム依存かも?インターネット依存ってなんだろう?そうしたことが気になる方はぜひご覧ください。
目次
・ゲーム障害とは
・ネット依存とは
・こんな人は要注意
・ゲーム障害・ネット依存の対策
・まとめ
ゲーム障害とは
WHO(世界保健機関)はゲーム障害について、国際疾病として正式に認定し、ICD-11(WHOが作成している国際疾病分類)に採用されました。ゲームが他の日常生活の活動よりも優先され、日常生活に支障があるにもかかわらずゲームをやめることができない状態が12か月以上継続しているとゲーム障害と診断される可能性があります。症状が重い場合は12か月未満でも診断されることがあるそうです。ゲームをやめることがコントロールできず、日常生活に困っている人はゲーム障害の可能性があります。ゲームをしている人の中でゲーム障害の影響を受けている人はごくわずかではありますが、ゲームをすることによって避けられている日常の活動やゲームをすることによっておこる身体的・心理的健康の変化には注意しておく必要があります。
ゲーム障害になると、脳はゲームに対して依存状態となり、理性をつかさどる脳の機能が低下していきます。アルコール依存やギャンブル障害同様の衝動的な欲求に襲われ、コントロールすることが難しくなります。
ゲーム障害によって起こる問題として、学校を欠席したり仕事を欠勤したりする、昼夜逆転する、物に当たる、家族に対する暴力、といったことが挙げられます。家族との関係悪化や退学・失職といった社会からの孤立も大きな問題です。
ネット依存とは
ゲーム障害と近い用語としてネット依存というものがあります。ネット依存とは、ゲームやSNSなどの使用について以下のような状態を指しています。
1. 過度の使用(時間感覚の喪失や基本的欲求の無視を伴うことが多い)。
2. ゲームやSNSを利用できないときに怒り、緊張、抑うつなどの感情を伴う。
3. ゲームやSNS利用により否定的影響(嘘、口論、成績不振、社会的孤立など)が生じる。
ネット依存か気になった方はインターネット依存度テストを参照ください。
IAT(インターネット依存度テスト) | 依存症スクリーニングテスト | 病院のご案内 | 久里浜医療センター (hosp.go.jp)
ゲーム障害やネット依存という言葉はスマホ中心の今の世の中で急速に注目されています。
こんな人は要注意
ゲーム障害やネット依存の兆候に気づくことが大切です。下記の項目が当てはまるなという方は注意が必要です。
・ゲームやインターネットなどの使用時間がかなり長くなった。
・昼夜逆転の生活になった。
・他のことに興味を示さない。
・ゲームやインターネットなどの使用について指摘すると過剰に怒る。
・課金が多い。
当てはまる項目が多い方は、ゲームやインターネットなどの使用によって日常生活への影響が表れ始めているようです。
ゲーム障害・ネット依存の対策
予防 ゲーム障害・ネット依存にならないために
・リテラシー教育を行う。
・利用時間を決め、制限する。
・ゲームやインターネット以外に充実した時間をつくる。
対策 ゲームやインターネットがやめられなくなったら
・やめられない背景を考える。
なにか嫌なことがあった、生活がうまくいかないなど没頭したくなる背景があるかもしれませんし、発達特性や精神状態からコントロールが難しい状態かもしれません。
・依存症治療ができる医療機関を受診する。
カウンセリングや入院などによる治療を受けてみるのも一つの方法です。
まとめ
ゲーム障害やネット依存はスマートフォンが普及し、近年注目されています。楽しくゲームができている状態であればよいのですが、日常生活に支障をきたした際には注意が必要です。ゲーム障害やネット依存が疑われる状態では家族とのトラブルが起こり、関係が悪化しがちです。家族で抱え込まず、まずは周囲の相談できる人や専門機関に相談してみましょう。
働き始めてミスが続き、注意ばかりされる、怒られてばかりの毎日…。発達障害があり、働くことが不安。そのように感じていることはありませんか?今回は発達障害の方が働くうえで気をつけるとよいポイントについてご紹介します。
目次
発達障害とは?
働くうえでの工夫(コミュニケーション)
働くうえでの工夫(作業時)
まとめ
発達障害とは?
発達障害とは、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)など生まれながらにもった特性のアンバランスさのある状態です。社会活動において生きづらさや困難さを抱えやすい障害です。<(大人の発達障害とは|就労・生活支援ポルタBLOG|名古屋市の就労・生活支援ポルタ (porta-job.com)>
発達障害の方は特性から社会生活を送るうえで困難に直面しやすいです。周囲の配慮も大切ですが、周囲の理解が得られないことも少なくありません。周囲との齟齬を減らしていくための関わり方を見つけていくとストレスの少ない生活を送ることができます。
働くうえでの工夫(コミュニケーション)
職場でコミュニケーションをとる際に工夫できる点をご紹介します。
指示されたことがわからない
・文字や図など理解しやすい形にしてみる。
口頭での指示だけだと、どのように動いたらよいのかわからないことがあるかもしれません。手順をリスト化したり、図にしたりすることで理解しやすくなるかもしれません。
・指示を復唱する
指示を一度で理解できるとは限りません。指示を受けて、自分が理解していることを復唱して伝えましょう。復唱することで、間違っていたり、ズレていたりするときは相手に修正してもらえるようになります。
・質問する
わからないと感じたら臆せずに質問しましょう。「いい感じにやっといて」など抽象的な指示があるかもしれません。どのようにしたらよいのか具体的なイメージができるように確認しましょう。何がわからないのかもわからないときもあると思います。そうしたときも、自分が理解できていないことを伝えましょう。
・優先順位をつける
いろいろな指示があったとき、何から手をつけていいのかわからないことがあるかもしれません。どの順番で取り組むとよいのか、優先度が高いことはどれなのか、いつまでにやらなくてはいけないのかなど、取り組む手順を決めましょう。一つ一つやることを整理すると動きやすくなります。
報連相ができない
・今話してもよいか尋ねる
どのタイミングで話しかけてよいのかわからないときは、今○○について伝えてもよいか聞きましょう。
・報告する日時やタイミングを決めておく
事前に相談して、定期的に報告する時間を決めておくと報告しやすくなります。また、どこまで仕事が進んだら報告するといった、仕事の進捗状況に応じて報告するタイミングを決めるのも一つの方法です。
・報告する内容を確認する
何について報告しなくてはいけないのかわからないときは、何について報告が求められているのか具体的に確認しておきましょう。誰に報告したり、相談したりしたらよいのかわからないときは、何については誰に報告するということを決めておくとよいでしょう。
・事前に話す内容をまとめる
報告するときに、何について話したらいいのかわからなくなってしまう人は、事前に紙に書き出すなどして報告する内容をまとめておくと戸惑わずに伝えられます。
働くうえでの工夫(作業時)
職場で作業をしているときにできる工夫についてご紹介します。
集中できない/集中しすぎてしまう
・アラームを設定する
何分おきに休憩をとるなどアラームを設定するとメリハリをつけて仕事しやすくなります。
・パーテーションで席を仕切る
周りの音や人の動きが気になって集中できないときは、パーテーションで仕切りを作ると集中しやすくなるかもしれません。音に過敏な方はノイズキャンセリングイヤホンをつけることも方法の一つです。こうしたことを行う前に職場の上司や人事に相談してみましょう。
仕事の段取りができない
・仕事を具体的に理解する
全体像をつかむことが苦手な人は、仕事を具体化すると取り組みやすいでしょう。手順など一つ一つのことを具体的にどう動いたらよいか整理してみましょう。何をやらなくてはいけないのか行動をリスト化すると理解しやすくなります。
・手順を決める
いくつもやらなくてはならないことがあるときは、戸惑ってしまうこともあると思います。マルチタスクが苦手な人は特に、優先順位をつけて一つ一つ取り組むようにすると仕事がやりやすくなるでしょう。急遽仕事を頼まれたときは優先順位を考え、取り組む手順を決めると落ち着いて取り組むことができるでしょう。
・スケジュールを立てる
何をいつごろまでに行うとスムーズに進むのか書き出してみましょう。期日までに何をしたらいいのかわかりやすくなります。スケジュールを決めるときはギリギリの計画ではなく、ゆとりをもった計画を立てましょう。急に別の仕事が入ったり、やり直さなくてはならないことも考えられます。トラブルがあっても対応できるように、余裕をもって計画を立てましょう。
まとめ
働くうえで発達障害の方が抱えやすい困りごとについてご紹介しました。職場によってさまざまな環境があると思います。ここで紹介したことだけでなく、ご自身でできる工夫をやってみるのもいいかもしれません。
大人の発達障害とは
最近、メディアなどでも取り上げられるようになった「発達障害」という障害について。今回は、「大人の発達障害」というテーマで、発達障害の概要から、ポルタで実施している、「大人の発達障害」というプログラムをご紹介します。
目次
発達障害とは
大人の発達障害とは
主な3種類
対処法・ポルタの「大人の発達障害」プログラム
発達障害とは
発達障害とは、生まれつき脳の各部位のはたらきにアンバランスさがあり、幼児の頃から行動面や情緒面で発達の遅れがみられるという特徴があります。特に、人とのかかわりや、集団行動の難しさなど、社会の中での生きづらさや困難さが生じやすい障害です。最近では、1歳半検診や、3歳児検診などが発達障害の早期発見の場となっています。
大人の発達障害とは
発達障害には様々な種類と程度があり、子供の頃から診断がおりる場合もあれば、大人になってから初めて診断がおりる場合もあります。つまり、日常生活はそれなりにこなせても、社会生活、特に就職してから人間関係や仕事などに支障をきたし、そのことをきっかけにうつ病などを二次障害として発症し、精神科を受診して初めて「発達障害」の診断がおりるというケースも増えてきているのです。
主な3種類
発達障害は主に3種類に分類されます。
①自閉スペクトラム障害(ASD)
「社会コミュニケーションの障害」と、「限定された反復的な行動」という特徴をもちます。
具体的には…
□暗黙のルールを理解するのが苦手である
□社交辞令が苦手で、言葉通りに理解してしまう
□こだわりが強い(作業の進め方、収集物、偏食など)
□ルールやマニュアルに沿った行動が得意
□専門用語に関心が高く、難しい表現を使いがち
□相手の気持ちや感情を読み取るのが苦手
□臨機応変な対応が苦手
□全体を把握するのは苦手だが、細かい点には気がつく
得意なこと
□集中力が高く、ルールや手順に厳格である
□繰り返し作業や、緻密(ちみつ)な作業が得意である
□視覚情報に強く、細かいところまで目が届く
②注意欠如・多動性障害(ADHD)
不注意、多動性、衝動性が組み合わさった障害です。
具体的には…
□片づけや整理整頓が苦手
□持ち物をすぐ失くしてしまう
□ケアレスミスが多く、気が散りやすい
□約束や時間を守ることが苦手
□自分が興味をもつことには積極的に取り組み、優先順位付けが難しい
□衝動的な発言や行動をすることがある
□好きなことに集中し過ぎ、のめり込みやすい依存傾向がある
(アルコール、薬物、買い物、ギャンブル依存など)
得意なこと
□行動力やエネルギー量が高い
□豊かな発想力、独創性がある
□興味のある分野であれば、没頭して成果を出す
□周囲の環境に対する感受性が強い
③学習障害(LD)
限局性学習症(SLD)ともいい、知的発達に遅れは無いが、読み書き計算など特定の領域が極端に苦手
具体的には
□文書を正確に読み、理解するのが難しい(読字障害:ディスレクシア)
□文字を正確に書き、筋道の立った文書を作成することが困難(書字表出障害:ディスグラフィア)
□暗算やひっ算など、数の概念を理解することが難しい(算数障害:ディスカリキュリア)
対処法
発達障害傾向のある方の中でも、その程度が周囲からみてはっきりとわかるほど強くなかったり、周囲に理解者がいなかったりした場合、幼少期に診断がおりないまま大人になる方も多くおられます。他者との違いを感じながらも、ご自身が発達障害であることにきづかないまま、悩んでおられる方もいるかもしれません。発達障害の困りごとがきっかけで、生きづらさがつのり、二次障害としてうつ病や不安障害、睡眠障害などの精神的な疾患が引き起こされる可能性もあります。そのような場合は、自分1人でなんとかしようとせず、まず身近な人や専門家、行政などに相談することで、新しい発見があるかもしれません。
ポルタの「大人の発達障害」プログラム
ポルタでは、毎週火曜日の午前中に「大人の発達障害」プログラムを実施しています。発達障害の診断のある方も無い方も、グレーゾーンの方(発達障害の傾向がある方々)もご参加いただける、オープンなプログラムです。障害理解や対処法などについて、みなさんで学びを深めています。
これまでのプログラム内容
□大人の自閉症スペクトラムのためのコミュニケーション・トレーニング
□ADHDタイプの大人のための時間管理
□認知特性
□読書会(アスペルガー、ASDなどに関する漫画)
□事例検討会
□ピアサポート相談会
□私のトリセツ
□合理的配慮のための資料作成
ポルタご利用を希望されている方は、いつでも無料で見学や体験に参加していただけます。
自分自身をケアする ストレスマネジメント
今回は自分自身でできるストレスマネジメントについてご紹介します。仕事や学校、家庭など、様々な場所でストレスを感じることがあるのではないでしょか。「ストレスなんてなくなればいいのに…」と思うかもしれませんが、私たちの生活でストレスをゼロにすることはできません。ストレスを減らし、ストレスとうまく付き合う方法を身に着けることは大切です。ストレスを抱えたときには、誰かに頼ることも対策の一つでしょう。それと同時に日々のストレスを自分自身でも対処することができると、より軽やかな気持ちで過ごすことができる時間が増えていくのではないでしょうか。
目次
- ストレスとは
- ストレスによって引き起こされるサイン
- ストレスをためない生活
- まとめ
- ストレスとは
嫌なことや辛いことがストレスだと思う方が多いかもしれませんが、楽しいことや喜ばしいこともストレスの原因となります。就職や引っ越し、結婚なども人生の中での大きなストレスの一つとなります。
ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこといいます。ストレスには、以下のようなものがあります。
環境要因:天候や騒音など
身体的要因:病気や睡眠不足など
心理的要因:不安や心配事など
社会的要因:仕事が多忙、人間関係など
ストレスは様々ありますが、そのストレスが対処できない困難なものであったり、不調を引き起こしたりする要因となるのかは人それぞれです。ストレスによって引き起こされる自分自身のサインに早く気づくことができると、セルフケアが早くとれるようになります。
- ストレスによって引き起こされるサイン
ストレスを受けている状態では心身の様々なサインが出ます。ストレスを受け続けることでさらに調子を崩してしまう可能性があります。よくみられるストレスのサインには以下のようなものがあります。
ストレスのサイン
・眠れない、夜中や早朝に目が覚める
・肩こりや頭痛、腹痛などが出る
・下痢や便秘になる
・めまいや耳鳴りがする
・イライラする
・怒りっぽくなる
・些細なことで驚いたり、急に泣き出したりする
・気分が落ち込んでやる気が出なくなる
・人付き合いが面倒になり、避けるようになる など
いつもと違う心身の状態はストレスのサインかもしれません。ストレスのサインに気づくことができたら、ストレスを緩和する方法を実践してみましょう。
- ストレスをためない生活
ストレスは私たちの生活から切り離すことができないほど身近なものです。ストレスが大きすぎたり、長く続いたりすることで心身の不調をきたすことがあります。自分にできるストレスの対処法について考えてみましょう。
生活習慣を整えましょう。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動が心の健康にも役立ちます。リラックスすることや気晴らしになるようなことも効果的です。
1. 運動
運動には、ネガティブな気分を発散させたり、心身をリラックスさせ、睡眠リズムを整えたりする働きがあります。軽いランニングやサイクリング、ダンス、散歩など、自分にできそうな運動をしてみるとよいでしょう。
2. 自分の気持ちを紙に書く
もやもやした気持ちを抱えて苦しいときは、その気持ちを紙に書いてみましょう。文章やイラスト、意味のない書きなぐり、どのようなものを書いても構いません。頭で考えるだけでなく、手を動かすことが大切です。
3. 気晴らしになることをする
音楽を聴く、歌を歌う、ドラマを観る、おいしいご飯を食べる、写真を撮るなど自分にとって穏やかさや楽しさを感じることをしてみましょう。
- まとめ
ストレスを感じる場面はたくさんあると思います。ストレスを感じた際に、自分自身のストレスをサインに気づいて、ストレスを軽減する方法をとることは、ストレスを抱え込みすぎない生活を送るために大切なことです。どのようなときに自分はストレスを感じやすく、どのようなストレスの反応がでるのか、自分自身を理解することでストレスに対処しやすくなります。ここで紹介したことを参考にして、ストレスを感じた際にどのような行動をとると気持ちが軽くなるのか自分なりの方法を探してみましょう。