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2023
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精神疾患を抱えながら働くうえでのポイント

厚生労働省の令和2年患者調査によると「精神および行動の障害」の分類における推計患者総数は約500万人になっています。年々、精神疾患の患者数は増加しており、精神疾患を持ちながら働くという方の数も増えていくと思われます。そうした精神疾患をもちながら働くうえでのポイントをご紹介します。

 目次

・両立支援とは?

・セルフケア

・相談する

 

・両立支援とは?

 病気や障害を抱える従業員に対して仕事と治療の両立を支援することを両立支援といいます。治療が長引くことで職場に復帰することができるのか不安に感じる方もいるかもしれません。治療と仕事を両立していくためには、「会社からサポートを受けながら働く」ことが大切です。両立支援を受けるには会社に申し出るところからスタートします。両立支援申し出の流れは以下のようになっています。

①会社に対して両立支援の相談をする。

➡会社側は業務によって疾病が増悪しないように配慮する必要があります。疾病を抱える労働者を就労させると判断した場合は、疾病と仕事の両立のために必要となる措置や配慮をしていくことになります。

 

②主治医に業務内容や勤務情報などを伝えるための書面を提出します。

➡主治医から就業継続の可否や就業上の措置など、働き続けるうえで望ましい配慮を記した意見書を作成します。

 

③主治医や産業医、労働者自身の意見を踏まえて今後の方針を決定する。

 

・セルフケア

会社側に配慮をお願いすることと同じくらい重要なのは、ご本人自身が体調を悪化させずに働くための「セルフケア」です。生活リズムを整えることやストレス発散をすることができるとよいでしょう。

睡眠リズム

十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活リズムを作りましょう。

 

適度な運動

ウォーキングやジョギング、ストレッチなど汗ばむ程度の運動を定期的に行うことができるとよいでしょう。

ストレスの発散

趣味やリラックスする時間を設けること、信頼できる人とコミュニケーションをすることはストレスの発散に有効です。自分に合ったストレスの発散方法を見つけることができるといいでしょう。

 

 

・相談する

 

上司に相談する

業務内容が自分の能力や体力を超える場合は上司や人事担当者に相談し、適正な業務内容に変更してもらうことは大切です。日々の業務の中で報告や相談を行い、コミュニケーションを取りやすい関係性を心がけましょう。

 

支援者に相談する

症状の変化や仕事でのストレスなどについて主治医などの支援者に相談しましょう。場合によっては専門的な治療が必要となるかもしれません。医療機関やさまざまな支援機関の窓口を利用することもできます。

まとめ

治療をしながら仕事をする場合には、会社と相談しながら働くことがとても大切です。

精神疾患を抱えながらも、あなたらしく働くことを諦めないでください。自身の体調をケアするとともに、職場・支援機関に上手に相談して、環境を整えていくことができるとよいでしょう。

 

参考文献

厚生労働省 令和2年患者調査の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/dl/kanjya.pdf

厚生労働省 事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000912019.pdf

 

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