ポルタでは、精神障害・発達障害でお悩みの方の就労生活を支援します。
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2021
11
8
職業レディネステストを実施しました

10月27日に、「職業レディネステスト」を集団で実施しました。

ハローワークなどでも実施されている、職業適性検査のひとつです。

「レディネス」とは聞きなれない言葉ですが、「(心身の)準備性」という意味です。

職業を6つの領域に分類したうえで、どれくらい興味と自信があるかを調べます。

 

また、日常生活での具体的な質問に答えることで、自分が「人と接すること」、「情報を扱うこと」、「物や自然に触れること」の3つの領域のうち、どの領域に重きを置くか、ということも調べることができます。

 

午前中に、検査のオリエンテーションと検査の実施、午後に結果返却と分析を行いました。

参加者の方は、

 

「自分が意外な分野に興味を持っていることを知ることができた」

「予想通りの結果った」

「昔からの希望がそのまま形になっていた」

「人と接することは苦手だけど、人の役に立ちたいという気持ちが強いことが分かった」

 

など、様々な発見をしておられました。

 

特に、グループワークの中で、他者の日頃の様子と、その結果とを照合して意見を述べる方が多く、

「皆様、他のメンバーの方をよく観察されているなぁ」とスタッフから見ても感心するほどでした。

 

このように結果を他者と共有したり、自分の結果について他者から意見をもらえるという点で、自己理解もますます深まる体験をされているご様子でした。

 

今回の結果は、あくまでも参考資料ですが、利用者様にとって少しでも有意義な結果になったように感じます。

2021
9
21
リラクセーション ~呼吸法~

ポルタでは、「ストレスマネジメントプログラム」の中で、「リラクセーション」スキルを高めるためのプログラムがあります。

リラクセーションとは、みなさんにとっても身近な言葉だと思いますが、その言葉の意味としては、

 

リラクセーション…心身の緊張をほぐしたり、息抜きや気晴らしをしたりすること

 

です。ストレスの多い現代社会においては、心身の安定のためにリラクセーションの方法をたくさん持っているとよいとされています。

 

特に、緊張が強いときや、寝る前なのに頭が働いて目がさえてしまうと感じるときは、意識的に自分をリラックスさせる行動をとることが大切です。

 

今回は、ポルタのプログラムで実際に練習している「呼吸法」について紹介します。

 

誰しも、普段なにげなく呼吸をしています。

ただしそのほとんどは、肺を主に使って腹筋群をあまり使わない、「胸式呼吸」という浅い呼吸方法です。

特に、コロナ禍でマスクをつける時間が長いと、口で浅い呼吸をすることが増えてきます。

デスクワークやスマートフォンを集中して操作しているときも、浅い呼吸となります。

 

一方、おなかあたりにある横隔膜を大きく動かす呼吸法のことを、「腹式呼吸法」といいます。

 

鼻から息をお腹まで吸いこみ、口から吐き切る呼吸法です。

より深く、ゆっくりした呼吸を意識的に行うことで、神経がリラックスモードになり、気持ちも落ち着いていく効果があります。

さらに継続することで腹筋群も鍛えられていき、内臓の動きが促されて便秘解消効果もあるとのことです。

 

腹式呼吸法のやり方

①へその下あたりに手をあてる

②ゆっくり3秒かけて、鼻から息を吸う(お腹がふくらむ)

③息を1秒止める

④ゆっくり6秒かけて口から息を吐き切る

 

正しい姿勢がとりにくかったり、慣れなかったりする場合は、仰向けになって行うことをおすすめします。

お腹の動きがよくわかり、無駄な力が入りにくくてリラックス効果も得やすいでしょう。

 

ポルタでは、呼吸法の他にも「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」という、全身の筋緊張をほぐす方法なども学びます。

 

その他にも、アロマや音楽、運動や散歩、お茶、おいしい食べ物を適度に食べる、など、参加者の方々がすでに利用しているリラクセーションを共有したりしています。

人によってお気に入りの方法が違ってきますので、自分なりのリラクセーション方法をたくさん試して、「おだやかな気持ち」、「居心地のよい時間」を増やしていきましょう。

 

2021
9
7
認知行動療法プログラム

認知行動療法という心理療法をご存じですか?

 

認知行動療法とは、心の苦痛やつらい症状、問題行動などの幅広い精神保健上の問題を改善するために、考え方(認知)や行動にはたらきかける「対話型の心理療法」です。

 

ポルタでは、認知行動療法をベースとしたさまざまな心理プログラムを行っております。

 

その中でも今回は、毎週水曜日の午前中に実施している認知行動療法プログラムを紹介します。

 

このプログラムでは、「自分をつらくさせる認知(考え方のくせ)に気づき、現実に沿った柔軟な思考を身に着ける」ことを目的としています。

7月から始まったプログラムですが、受講を重ねることで、利用者様は

 

・自分はいつも「ごめんなさい」が口ぐせで、自分を責めやすい考え方をしていることに気づいた(自責思考タイプ)

 

・確かな証拠もないのに、悪い結果を先読みして不安になって動けない自分に気づいた(飛躍思考タイプ)

 

・自分のできていることは見ないで、できなかったところばかり注目して落ち込んでしまう傾向に気づいた(恣意的推論タイプ)

 

など、今までは無意識だったけれど、「自分をつらくさせる考え方」に気づいておられます。

そのうえで、

 

・落ち着いて考えて、良い感情を増やしたい

 

・自分をほめてあげれるようになりたい

 

・考え方が柔軟な人になりたい

 

など、認知行動療法を通して「なりたい自分」を目標に立て、考え方を柔軟にするトレーニングを行っておられます。

プログラムでは、利用者様の実体験を持ち寄りながら、参加された方々同士で柔軟な考えを出し合ったりするなど、お互いを支え合いながら学びを深めておられます。

担当スタッフは、プログラムの方向づけや意見のとりまとめなどを行い、利用者様主体での意見を大切にしています。

 

「自分をつらくする考え方のクセ」は、一概に「悪いもの」、「なくすべきもの」ではありません。

今までの人生経験を通して、ご本人が生き抜くために必要だった大切な生き方の一部であり、ご本人そのものなのです。

 

ですので、「自分をつらくする考え方」を否定するのではなく、さらに、

「今の自分をラクにする、より現実に沿った柔軟な考え方」も加えてできるようになることを目標としています。

つらい気持ちが少し和らいだり、少し前向きな考えが自分で生み出せるような、そんな姿を目指して…

 

 長い文章になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

また、認知行動療法についてもっとくわしく知りたいという方は、以下のサイトをご覧ください。

認知行動療法活用サイト「心のスキルアップトレーニング」

最近では、様々な書籍も出版されており、幅広く活用されている心理療法です。

 

ポルタでは、プログラムの体験・見学を積極的に受け入れております。

興味をもたれた方は、ぜひポルタまで気軽にお問合せください。

2021
8
19
調理実習プログラム

ポルタでは、生活スキル獲得のため、調理実習をおこなっています。

今回のメニューは「チーズオムレツ」と「ピーマンの煮びたし」です。

どちらもレンジのみで調理できるものです。

オムレツの調理工程をご紹介していきます♪

卵1個、牛乳30ml、塩コショウをまぜて、

耐熱容器で1分加熱。

半熟状態になったら、ピザ用チーズを入れてさらに1分加熱します。

  

ラップの上に取り出したら、

キャンディ型に成形します。熱いので注意です。

これで、ちょうど一人分のチーズオムレツの完成です。

これを5人分作り、すでに作ってあったピーマンの煮びたしとトマトと一緒に盛りつけました。

いっさい火を使わないので焦げ付くこともなく、失敗知らずでとてもお手軽です♪

チーズも適度にとろけて、卵も柔らかく、おいしかったです。

普段召し上がっている仕出し弁当とあわせて、ボリューミィなお昼ご飯となりました。

ちなみに、過去の調理実習プログラムで作ったものを紹介します*

「レンジで作ったクレープ」。クレープ生地も、レンジで作れるとは…レンジの力は偉大ですね。

これもレンジで。やさしい味の「プリン」です。コーヒーといっしょに。

ホットプレートを利用して、「たこ焼き」。

みんなでワイワイひっくり返す作業が楽しかったです♪

   

利用者様自身が何を作りたいかネットでレシピ検索をするところから始まり、

レシピを書き出し、買い物、調理までをスタッフと一緒に行います。

利用者様が実生活でも「作ってみよう」と思えるように、楽しさや自主性を大切にしています。

 

 

 

 

 

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